「ワールドマスターズゲームズ2027関西」決起大会&シンポジウムが12月15日、大阪市北区のナレッジキャピタルナレッジシアターで、関西経済連合会、関西広域連合の主催でウェブ配信を併用して開催され、企業、自治体、スポーツ関係者ら約350人が会場に詰めかけました。

「ワールドマスターズゲームズ2027関西」決起大会&シンポジウム

大阪体育大学はスポーツSDGsを推進しています
今年、2100万人以上が来場した大阪?関西万博に沸いた関西で、再来年は生涯スポーツの国際総合競技大会「ワールドマスターズゲームズ(WMG)2027関西」が開催されます。
WMGは予選がなく、基本的に30歳以上であれば誰でも出場できます。5月14~30日の17日間に福井、鳥取、徳島県を含む関西一円で35競技が開催されます。組織委員会は夏季オリンピックの4倍以上となる5万人の参加を見込んでいます。大会では、元気で活力ある生涯スポーツ社会の実現や多様な交流を通じた相互理解の増進を目指します。
一方で、WMGは選手の多くが競技を通じて観光を楽しむ「参加型スポーツツーリズム」の典型的な大会。経済効果は1400億円とも予測され、関西経済や地域活性化への寄与が期待されています。当初は2021年開催の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大のため、6年延期されていました。

ミャクミャク、スフラと「百獣の王」武井壮さん
決起大会では、組織委員会会長で関西広域連合広域連合長の三日月大造?滋賀県知事が「『いのち輝く未来社会のデザイン』をテーマに成功した万博に続いて、WMGも盛会になってほしい」とあいさつ。松本正義?関経連会長は「私も陸上100mにエントリーするので、週末は自宅近くで走っている。本日が、数多くの人がワールドマスターズに挑戦する契機となってほしい」とあいさつしました。河合純一スポーツ庁長官からはビデオメッセージが寄せられました。

組織委員会会長で関西広域連合広域連合長の三日月大造?滋賀県知事

松本正義?関経連会長
続いて大会マスコットキャラクターの「スフラ」、大阪?関西万博公式キャラクターの「ミャクミャク」とともに、応援大使の「百獣の王」、武井壮さんが登場。関係者が壇上に上がって、ガッツポーズで大会の成功を誓いました。
その後、記念シンポジウムに移り、パリオリンピック日本選手団長で東京2025世界陸上財団会長の尾縣(おがた)貢さんが基調講演。尾縣さんは「戦前、運動は軍隊教育に使われ、戦後も1964年東京オリンピックで勝利至上主義が美化され、その影響が部活動や学校体育にも及ぶなど、スポーツの価値はせばめられた。2020東京オリンピックでもスポーツは『不要不急』とされ、少なくない選手がメンタル面の不調に苦しめられた」とスポーツの不幸な歴史や過去を振り返りました。そのうえで、「オリンピックのモットーの『より速く、より高く、より強く』に、『ともに』が2020東京五輪開幕直前に加わった。さらに、2022年に策定されたスポーツ基本計画第3期には『つくる/はぐくむ、あつまり、ともに、つながる』などが盛り込まれるなどスポーツの可能性は大きく広がった。誰もが参加できるワールドマスターズは五輪以上の可能性があり、大会の役割は極めて大きい」と講演しました。

パリオリンピック日本選手団長で東京2025世界陸上財団会長の尾縣貢さん
関西スポーツ医?科学サポートコンソーシアム?アドミニストレーターの馬渕博行さんは、大阪体育大学など6施設が加わり、日本で初めて府県を超えて設立された関西スポーツ医?科学サポートコンソーシアムの取り組みを紹介。今後はトップ選手を支援するハイパフォーマンスのノウハウを一般?企業に伝え、ライフパフォーマンスを進めていくことが必要と説明しました。

関西スポーツ医?科学サポートコンソーシアム?アドミニストレーターの馬渕博行さん
続いて、パネルディスカッションが「生涯スポーツがつくる未来社会~WMG2027関西がもたらす新たな可能性~」をテーマに開催されました。大学スポーツコンソーシアムKANSAI副会長の大阪体育大学スポーツ科学部?藤本淳也教授(スポーツマーケティング)がファシリテーター(進行役)を務め、 日本たばこ産業株式会社理事?大阪支社長の嶋田有里菜さん、テニスプレーヤーの伊達公子さん、東京パラリンピックマラソン銅メダリストの堀越信司さんがパネリストとして登壇しました。

パネルディスカッション「生涯スポーツがつくる未来社会~WMG2027関西がもたらす新たな可能性~」
嶋田さんは、同社が運営するバレーボールの大阪マーヴェラスが取り組む社会貢献活動や健康経営と生涯スポーツの関わりなどを解説。伊達さんは26歳の時、世界ランキング8位で引退し、競技から離れたことでスポーツの価値を深く思い返し、セカンドキャリアとして現役復帰し46歳までプレー、現在はジュニアの育成プログラムに取り組んでいることなどを説明しました。堀越さんは40歳で迎えるロサンゼルス?パラリンピックでメダルを目指すとし、「練習できつい思いをすることなく、障害の有無や立場、国籍、性別に関わらずスポーツを楽しめるのがWMG」と話しました。パネリストは生涯スポーツ振興やWMGに取り組む意義、生涯スポーツやWMGが生み出す今後の可能性について議論。藤本教授は「WMGが個人や企業、自治体、ステークホルダーの皆さんにとって、スポーツとの関わり方を改めて見直し、未来へ向けて新たな社会を作っていくきっかけになればと思う」と締めくくりました。

大学スポーツコンソーシアムKANSAI副会長の大阪体育大学スポーツ科学部?藤本淳也教授

日本たばこ産業株式会社理事?大阪支社長の嶋田有里菜さん

テニスプレーヤーの伊達公子さん

東京パラリンピックマラソン銅メダリストの堀越信司
【大阪体育大学】

河合純一スポーツ庁長官のビデオメッセージ




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